冬の冷え込んだ朝に要注意!バッテリーの寿命
冬に出張整備に行った時の原因の多くはバッテリー上がりです。
・朝、車に乗ろうと思ったらエンジンがかからない。
・朝からはエンジンかかったのに帰ろうとしたらエンジンがかからない。
こういったお問合せをよくいただきます。
今回は、バッテリーの寿命や交換目安等についてお伝えしようと思います。
まずはバッテリーの役割等について理解しましょう!
1.エンジン始動
イグニッションキーやエンジンスタートボタン等の操作により、バッテリーからセルモーター(※)に電流が流れることでエンジンがかかります。
このエンジン始動時が一番バッテリーの電力を消費します。
※セルモーターとはエンジン内部で最初の爆発を起こすための電装部品です!
2.車内等の電源
ヘッドライト類やカーナビ、エアコン、ルームランプなどの電源として使われます。
エンジンが止まっている状態ではバッテリーですべての電気をまかないます。
また、ハイブリッド車では走行中に電気を使用しますがこの場合は「補機バッテリー」という物の電力を使用しています。
次にバッテリーの寿命についてご説明いたします。
使用環境や使用頻度によって寿命は様々でお客様によってバッテリーの消耗が早かったり遅かったりする為に正確に答えることはできません。
しかし、バッテリーの寿命が近づいている判断はできます。
1.エンジン始動時
役割の部分でもお話しましたが、このエンジン始動時が一番電力を使用する為バッテリーの寿命の判断もここで判断はしやすいと思います。
・いつもと違うエンジン始動
・イグニッションキーやエンジンスイッチ等の操作からエンジンがかかるまでがいつもより長い
バッテリーの寿命=バッテリーが弱くなるということです。その為、バッテリーの寿命が近づくとエンジンがかかりづらくなります。
エンジンが掛かりさえすれば出かけることは可能ですが、この症状が起きた場合はバッテリーの寿命が近づいている可能性がありますので、お近くのディーラーや整備工場で確認してもらうことをオススメ致します。
2.液体の色
バッテリーの中には水のような液体が入っています。バッテリー液は純精製水でできており水道水と同じように無色透明です。
バッテリー本体を横から見てもわからないのでエンジンを切り、ふたを開けて中を確認してみます。
確認するときは、あまり顔を近づけすぎないように注意してください。
・バッテリー液が濁っている
液体に濁りがある場合、バッテリーが劣化している証拠ですのでこちらの場合も早めに確認してもらいましょう。
バッテリー液に入っている液体は希硫酸に変化している為、十分注意しましょう。万が一、皮膚についてしまった場合はすぐに水で洗い流してください。
3.使用年数の確認
バッテリーは一般的に「2年から4年」で寿命だといわれています。
使用頻度、環境によって寿命に変化がありますが、購入してから「3年経過」した場合は寿命が近づいているかもしれません。
4.比重の点検
バッテリーの比重を測ってみるのも寿命判断方法のひとつです。(この際、比重計という道具が必要になります。)
比重を測る際の確認事項は下記のとおりです。
・比重の数値確認 ・バッテリー液の減り具合 ・バッテリー液の濁り具合
比重計の数値が悪い=充電状態が悪いということです。また、バッテリー液が減っていた場合もバッテリー交換のサインとなりますので確認してみるといいと思います。
比重計がないと測ることができませんので、ディーラーや整備工場で確認してもらうといいと思います。
いかがでしたでしょうか?
まずはバッテリー交換から3年程度経っているお車はバッテリーの状態を確認しもらいバッテリー上がりを起こさないように十分注意しましょう!