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雪道や凍結した路面にご注意!①スタッドレスタイヤの働き

冬の凍結した道路や雪の積もった道路を走るときはスタッドレスタイヤを装着していますか?

 

今回は、スタッドレスタイヤについてお話しようと思います。

 

そもそも「スタッドレスタイヤ?」という方もいらっしゃるかもしれません。

まずは通常装着されているタイヤ(ノーマルタイヤ)とスタッドレスタイヤの違いについてお話します。

 

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違い

普段夏場などに使われる通常タイヤを夏タイヤ(ノーマルタイヤ)、雪道や凍結路など寒冷地での使用を考えて作られたタイヤを冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)と言います。

以前は「スパイクタイヤ」と言われるタイヤに金属の鋲(びょう)が埋められている冬タイヤがありました。
しかし、道路のアスファルトを削ってしまい粉塵郊外が深刻化した為に現在では特例を除いて使用が禁止されています。
スタッドレスタイヤとは、スタッド(スパイク)がないスノータイヤという意味で名前がつけられたタイヤです。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤは何が違うのでしょうか?

大きく違うところは2つあります。

ます、スタッドレスタイヤにあってノーマルタイヤにないもの・・・ギザギザの切れ込み(溝)です。
この切れ込み(溝)のことをサイプと言います。

あともう1つ。
パッと見ではわかりませんが、ノーマルタイヤよりゴムが柔らかいという特徴があります。

 

 

スタッドレスタイヤの働き(サイプ、柔らかさ)

スタッドレスタイヤの働きについてお話します。

・サイプの働きについて

サイプは凍結した路面の水分を吸い上げる為と雪を咬む為についています。

車が走行中にスリップするときの原因は路面とタイヤの間に水分が溜まっている状態になるからです。

ノーマルタイヤの場合、主に縦に刻まれた溝で排水していますが雪道や凍結路の場合どんどん水分が溶けてしみ出てくるので縦溝だけでは排水しきれません。

・ゴムの柔らかさについて

ゴムは寒い場所では固くなってしまいます。固くなってしまうと路面への密着が損なわれグリップ力が落ちてしまいます。

グリップ力が落ちてもやはりスリップする原因の一つとなりますので、この柔らかさも重要だと言えます。

 

スタッドレスタイヤの弱点

スタッドレスタイヤを雪や氷の上でもスリップしにくいのでどんな道でも安心!

と思われがちです。実際にシーズンが終わってもスタッドレスタイヤを装着しているお客様を見たこともあります。

実は・・・

スタッドレスタイヤは雨に弱い高速走行に弱いという二つの弱点があります。

 

・雨に弱い

スタッドレスタイヤは水を吸い上げる能力は高いです。

しかし水を追い出す能力すなわち排水性はノーマルタイヤ比べると低いです。

水を含みやすく排水性が低いタイヤだとタイヤと路面の間に水の幕が作られてしまいスリップしやすくなります。

このタイヤと路面の間に水の幕が出来、スリップしてしまう現象を”ハイドロプレーニング現象”と言います。

教習所や自動車学校で習った”ハイドロプレーニング現象”。水の上に車が浮いた状態になるので、ハンドル操作やブレーキ操作が出来なくなる恐ろしい状態です。

くれぐれも雨の日でスタッドレスタイヤを装着している状態では、スピードを抑えて走行しましょう。

 

・高速走行に弱い

スタッドレスタイヤはゴムが柔らかいとお話ししました。

その為、サイプも変形しやすくふらつきやすくなります。

高速走行している状態を想像してみましょう、、、

ふらつきやすいタイヤで高速走行を行うとタイヤの摩耗は大きくなりハンドルを取られてしまいます。

大きな事故につながる恐れもありますので、スタッドレスタイヤを装着しているときはいつもよりスピードを抑えて走行しましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

とりあえず雪道や凍結路はスタッドレスタイヤ。という方も多かったのではないでしょうか?

働き弱点がわかっていると事故等も防ぐことが出来ます。安心で安全な運転を行う為にも、取り付けているタイヤ等の装備について理解しておくことが大事なのではないでしょうか?

また、スタッドレスタイヤはあくまでも冬用タイヤとしてお使い頂きシーズンが終わったら通常のノーマルタイヤで走行されることをオススメします!

 

次回は、スタッドレスタイヤの寿命についてお話していこうと思います。