雪道や凍結した路面にご注意!②スタッドレスタイヤの寿命・交換時期
今年の冬はスタッドレスタイヤの活躍の場がないかもしれませんね。。。
このまま3月に入って暖かくなっていくのかもしれません。
前回はスタッドレスタイヤの働きについてお話しました。
今回は寿命や交換時期についてお話していこうと思います。
1.スタッドレスタイヤの寿命の観点
スタッドレスタイヤにも当然寿命はあります。
使用限界を見極める為には、以下の2点を確認することが大切です。
・溝の深さ(スタッドレスタイヤとしての機能が発揮できるか)
・使用年数(ゴムの劣化等で性能が低下していないか)
これらをクリアして初めてスタッドレスタイヤの性能が発揮されます。
2.スタッドレスタイヤの寿命
-スタッドレスタイヤの溝の深さ
スタッドレスタイヤには冬用のタイヤとしての雪道や凍結路を走行できる溝の深さが定められています。
その基準となるのは、新品時から見て溝の深さが50%程のところです。
タイヤにはプラットホームという目安がわかるものがついています。
プラットホームの場所はタイヤの側面(サイドウォール)を見るとわかるようになっています。
タイヤ側面の矢印(⇧)の先の接地面にプラットホームがあります。
新品の時のプラットホームの状態はこんな感じです。
まだプラットホームと接地面とのすき間がしっかり残っているのが確認できると思います。
次にもう少しでプラットホームが露出するタイヤはこんな感じです。
接地面とプラットホームのすき間がほとんどないのが確認できましたでしょうか?
プラットホームが露出してしまうとスタッドレスタイヤとしての機能を発揮できない状態となります。
しかし、プラットホームが露出しても通常の乾いた路面等で使用して頂くことはできます。
前回のお話でも話した通りスタッドレスタイヤは雨天時と高速走行には弱いという弱点がありますので夏タイヤとして使用される際には注意が必要です。
詳細については下記のお話をご確認ください。↓
―使用年数
スタッドレスタイヤは氷の上でも滑らないようにするために、氷の面にゴムが食い込むように非常に柔らかい素材でできています。
新品時は最も柔らかい状態ですが、それが時間がたつと次第に固くなっていきます。
タイヤの原料はゴムで出来ている為、使用を続ければ続けるほど段々と硬くなってしまい最後にはヒビが入ってしまいます。
その為、製造されてからどの程度時間が経っているかというのが一つの使用期限の目安となります。
タイヤの製造時期はタイヤの横の部分に刻印されています。
この刻印を「セリアル」と呼び、4桁の数字の部分が製造の時期を表します。
前半2桁が製造された週、後半2桁が製造された年を表します。
スタッドレスタイヤの使用期間は3~4年と言われています。
しかし、保管状態によっては使用可能な期間が変わりますので一概には言えません。
例えば、直射日光のあたる場所や雨ざらしになっている場合は劣化を早めます。
3.最後に
スタッドレスタイヤを装着する際には下記の点を確認することを忘れないようにしてください。
・外観の傷や遺物
・パンク
・ヒビ割れ
・空気圧
また、タイヤの状態がパッと見てわかるものについては定期的に確認することが大切です。
冬用のタイヤは雪道や凍結路等の厳しい状況で安全に乗るためのものです。
安全の確保は日頃から!
どうしても面倒になりがちですが、安心安全に車に乗る為にも必ず実施することをオススメ致します。